ハル定例MTGの記録(2021年2月)
こんにちは、ハルのブログ担当、丸メガネです!
正直、どんな風にブログを書けばいいのか全く分からないまま、文を書いているのですが、ひとまず今回は2021年2月のハルの定例MTGの内容を簡単にまとめてみたいと思います。
今回、話した内容はこんな感じです👇
大きな企画について
今回のMTGで決めなくてはいけなかったことが、今後ハルのメンバー全員で取り組んでいく大きい企画。メンバーは事前に、ファシリテーターのきりんさんに各自が考えた企画の案を送っていたので、それを共有しながら話し合いました。
その中で、企画の性質としては「場の提供」を目的としたものと、「発信」を目的としたものに大きく分かれました。以下、「場の提供」の案と「発信」の案のいくつかと、出てきた課題などをまとめます。
「場の提供」の案
・学習会/読書会
いきなり発信は厳しいのでは?ということで賛成が出た案。発信の下準備としていいかもしれないという意見も出ました。
・映画鑑賞会
これも結構いいかもみたいな感じだったのですが、よく考えたらそこまで大きい企画ではないかも?
・講演会
講演会については、各自が講演会に参加した経験を語りながら、講演会の感想を話し合う場がないのでは?ということで、講演会を実施する場合はその後に話し合う機会を設けることが必要だという意見にまとまりました。
ただ、一般の参加者がどういう風に参加するのかという問題も出ました。この問題は開催方法にもよりそうで、たとえばzoomより対面もしくはハイブリッドのほうがいいのでは、ブレイクアウトルームを使うのはどうか、などについて意見がでました。もし感想共有会を実施する場合は司会進行も重要そうです。
・他のイベントにお邪魔して、ハルが感想共有会を開く
自分たちで講演会自体を企画するのは大変だということで、ベテランの方たちの講演会にくっつくのはどうかという意見が出ました。講演会が終わった後に、ハルがブレイクアウトルームを作ってファシリするようなイメージです。
でも、これについても、参加対象や参加人数の問題、ベテランの方たちと絡むハードルの高さの問題があげられました。なので、ひとまずは自分たちで自主的に内輪でディスカッションする場所を設けるのがいいのではという意見が出ました。
「発信」の案
・マンガで発信
とあるハルのメンバーがマンガが上手ということもあり、この発信方法を推す声は結構ありました!
・ゲストを呼ぶポッドキャスト
発信のハードルが高いという声もあったのですが、ゲストを呼ぶ形式のポッドキャストだったら、協力者もいそうだし、ハードルも高くないのでは?という意見が出ました。
ただ、ポッドキャストはろう者の方を排除してしまうメディアなので、そこに対する対応も必要そうです。
共通認識
色々と案は出たのですが、やはりハルが一体何を目指そうとしているのかが曖昧だということで、まずはお互いの共通認識を確かめようということになりました。
ここでも様々な意見が出たのですが、大まかに共通項を抜き出してみると
・まずは自分たちの中で
・語り合い
・記録する(→できたらブログで発信する)
という感じだったように思います。
この過程で、ひとまずはハルのメンバーができるだけ全員で何かしらの講演会やイベントに参加して、その後勝手に感想を共有し合うのがいいのではないかという意見にまとまってきました。
読書会と講演会後の感想共有会との違いは何なのかという問題もあったのですが、読書会は勉強会として、最悪グダグダに終わってもいい、講演会は軸となる論点があるので話がそれすぎることがないという点で違いがあるということになりました。なので、二つを分けて、どっちもやればいいのではということになりました。
ということで、まずは3/7(日)のキボタネの「証言を読む」にみんなで参加して、次回のMTGで感想共有会をすることになりました!
中の人的には、この「証言を読む」ワークショップ、前から参加してみたいなぁと思っていたので、楽しみです!
各グループの進渉報告
ここでは、ブログチームの進渉報告、読書会チームの進渉報告を簡単にまとめておきます。
ブログチームの進渉報告
ブログチームは自分たちのことなのですが、2/20まで自分たちはこのブログを解説しました(大した進渉ではないのですが...笑)。
まだ、ブログの名前やハルのアイコンが定まっていないので、そこに関してはこれから他の方の意見を聞いたり、投票したりで決めていきたいと思います!
読書会チームの進渉報告
いくつか、メンバーが読みたい本をあげました!いくつかリストアップします。
・岡真理『彼女の「正しい」名前とは何か』
・イ・ミンギョン『失われた賃金を求めて』
・梁英聖『レイシズムとは何か』
・康誠賢『歴史否定とポスト真実の時代ーー日韓「合作」の「反日種族主義」現象』
・金富子・小野沢あかね編『性暴力被害を聴くーー「慰安婦」から現代の性搾取へ』
・加藤ゼミの本(https://twitter.com/info_moyamoya)
個人的にはどれも読みたい本です!というか、積読なので「読まなくては!」という感じです...笑
梁英聖さんの『レイシズムとは何か』は実はこの前読んだのですが、とても刺激的な本でした。改めて、自分たちが差別について向き合う際に大切なポイントが盛り込んである本だと思います。
読書会
今回は熊谷奈緒子『慰安婦』問題(筑摩書房、2014年)を扱いました。
まずは、今回の報告者であるハナさんが本の内容を簡単に紹介したり、感想を述べたり、話し合いたい論点を提示したりしました。報告者やメンバーも、批判的な検討も含めて話し合いをしました。
ここでは、論点だけ簡単にあげておきます。
・「慰安婦」問題の和解は一体誰と誰の間でなされるべきものか
・「慰安婦」問題は「慰安婦」論争といえる状況に思われる。ハルとして何かできることはあるだろうか。
ハナさんからはこうした論点をあげた背景として、「慰安婦」問題について考えてると結局、何が決着点なのかよく分からなくなってしまったり、どこまでが「慰安婦」問題なのかが分からないといったことがあげられました。
そこで、最初に上がった意見はまるこさんの、すべてが「慰安婦」問題だといえるということと、「これが和解だ!」ということはこの場では話しきれないテーマであるというものでした。そのうえで、ハルとしてはこの問題を知ることのできる場づくりや発信をしていくことが大事なのではないかということでした。
一方、きりんさんは、経験談として、早く日韓の煩わしい問題を終わらせたいという思いを持っている人が多いということや、「慰安婦」問題が「表現の自由の問題」になっていると違憲しました。特に「表現の自由」については、現在抑圧されている側の発言権や表現の自由が保障されていないという重要な指摘がなされました。
また、自分も意見をいくつか言ったのですが、まず日本軍「慰安婦」問題を「問題」と捉える前に「人の話」だと捉えること、「和解」の議論の前に日本が十分な事実認定さえ行っていないことに批判的になるべきだということを話しました。それと、「和解」や「解決」というのは、あくまで状態であって、それが歴史否定により覆された瞬間、「解決」状態ではなくなるということ、だからこそ、「解決」状態を終わらせないで維持していくことこそが大事だということを話しました。点ではない線としての「解決」像です。
ただ、やっぱり「慰安婦」問題に触れることで論争を呼びそうで怖かったというような意見もあり、こうした日本社会の現状に危機感を改めて感じさせられもしました。語り合いができない社会はやはり真に民主的な社会とはいえないなと思います。
MTGを終えて
今回ははじめての定例ミーティングでどうな感じになるか少し不安だったのですが、ある程度話し合いもまとまって、読書会もできてよかったです!まだ、お話出来てないメンバーもいるので、まずはこれからもっとお互いを知っていければなと思います!
今回のMTG記録は以上です!
来月は、3/20(土)の20時からで、キボタネのイベントの感想共有会や二回目の読書会をする予定です。
それでは!